膠原病・全身疾患に伴う腎障害
膠原病をはじめとする自己免疫疾患や全身性の炎症性疾患では、腎臓が病気の「標的臓器」となることが多くあります。
これらは「全身性疾患に伴う腎障害」と総称され、全身の病態の一部として腎臓が侵される病気です。
腎臓は血流が豊富で、免疫異常の影響を受けやすい臓器の一つです。診断には専門的な検査が必要なことが多く、病気の早期発見と、根本的な疾患の治療が鍵になります。
主な疾患と腎障害の例
全身性エリテマトーデス(SLE)による腎炎
自己免疫性の膠原病で、特にループス腎炎と呼ばれる腎障害を引き起こすことがあります。
蛋白尿、血尿、むくみ、腎機能の低下などが見られ、病型に応じた免疫抑制療法が必要です。
血管炎症候群
小血管~中血管の炎症が腎臓に影響し、**急速進行性腎炎症候群(RPGN)**を引き起こすことがあります。
ANCA関連血管炎(顕微鏡的多発血管炎、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症など)が代表的で、早期の治療が腎機能温存に直結します。
アミロイドーシス
異常な蛋白質(アミロイド)が腎臓に沈着し、機能障害を起こします。
進行するとネフローゼ症候群様の重度の蛋白尿を呈し、腎不全に至ることもあります。
サルコイドーシス
肉芽腫性疾患で、腎臓にも肉芽腫ができることがあります。
カルシウム代謝異常による腎機能障害や、間質性腎炎を起こすこともあります。
診断・治療のポイント
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血液検査(自己抗体、炎症反応、腎機能、電解質)
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尿検査(蛋白尿、血尿、沈渣)
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腹部エコーや必要に応じてCT検査
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大学病院や機関病院と連携し、腎生検や全身精査を行うケースもあります
腎障害だけを治療しても、原因となる疾患のコントロールが不十分であれば再発・進行を招きます。
そのため、全身疾患の診断・治療と併せた管理が極めて重要です。
当院での対応
当院では腎臓専門医が在籍し、膠原病や全身性疾患に伴う腎障害にも対応しています。
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原因疾患の評価(必要に応じて大学病院等と連携)
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腎障害の進行評価と治療
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他科(リウマチ内科、免疫内科など)との連携
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生活指導と長期フォローアップ
このような方はご相談ください
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健診で蛋白尿・血尿を指摘された
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膠原病の診断があり、腎機能が気になる
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全身倦怠感やむくみ、発熱などが続いている
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自己免疫疾患の既往がある
自己免疫疾患や膠原病は全身をゆっくりと侵す慢性疾患であり、腎臓の障害も気づかないうちに進行していることがあります。
早期に的確な対応を行うことで、腎機能を守ることができます。
気になる症状がある方は、どうぞお早めにご相談ください。
