メニュー

健診で脂肪肝・血糖・血圧・中性脂肪を指摘された方へ

[2026.08.21]

健康診断や人間ドックで、

「脂肪肝があります」
「血糖値が高めです」
「HbA1cが高いです」
「血圧が高めです」
「中性脂肪やコレステロールが高いです」
「メタボリックシンドロームに注意が必要です」

と指摘される方は少なくありません。

自覚症状がないことも多いため、

「まだ薬を飲むほどではないのか」
「何から気をつければよいのか」
「痩せた方がいいと言われたけれど、なかなか続かない」
「忙しくて生活習慣を変える余裕がない」
「放っておくとどうなるのか」

と迷われる方もいらっしゃいます。

脂肪肝、血糖高値、高血圧、脂質異常症、中性脂肪高値、肥満などは、それぞれ別々の異常に見えて、実はお互いに関係していることが多いです。

当院では、健診結果を確認しながら、生活習慣の見直し、必要に応じた薬物療法、合併症のチェックを含めて、今後の方針を一緒に考えていきます。

生活習慣の改善というと、「食事を完璧にする」「毎日運動する」「体重を大きく減らす」といった理想を思い浮かべる方も多いかもしれません。
ただ、実際には、お仕事、家事、育児、介護、睡眠不足、ストレス、外食の多さなど、それぞれの生活の中で簡単には変えられない事情があります。

当院では、理想論だけではなく、その方のライフスタイルに合わせて、できるだけ続けやすい方法を一緒に探すことを大切にしています。

メタボリックな異常は、つながっていることがあります

健診で指摘される異常には、いくつかのパターンがあります。

たとえば、

  • 血圧が高い
  • 血糖値やHbA1cが高い
  • 中性脂肪が高い
  • LDLコレステロールが高い
  • HDLコレステロールが低い
  • 肝機能異常がある
  • 腹部エコーで脂肪肝を指摘された
  • 体重や腹囲が増えてきた

このような異常は、体重増加、内臓脂肪、運動不足、食生活、睡眠、飲酒、喫煙、加齢、体質などが関係して起こることがあります。

ひとつひとつの数値だけを見ると軽度でも、複数の異常が重なると、将来的に動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、腎機能低下、糖尿病、脂肪肝の進行などにつながることがあります。

そのため、健診でメタボリックな異常を指摘された場合は、「どの数値が悪いか」だけでなく、「体全体としてどのようなリスクがあるか」を整理することが大切です。

脂肪肝とは?

脂肪肝とは、肝臓に脂肪がたまっている状態です。

以前は「脂肪肝はよくあるもの」「少し肝機能が高いだけ」と考えられがちでしたが、最近では、脂肪肝が糖尿病、脂質異常症、高血圧、肥満、動脈硬化などと深く関係していることがわかっています。

脂肪肝は、自覚症状がほとんどありません。
健診の血液検査でAST、ALT、γ-GTPなどの肝機能異常を指摘されたり、腹部超音波検査で初めて見つかったりすることが多いです。

脂肪肝を指摘された場合は、飲酒量、体重変化、血糖、脂質、血圧、肝炎ウイルスの有無などを確認しながら、原因や今後の対応を考えます。

血糖値・HbA1cが高いと言われたら

血糖値やHbA1cは、糖尿病や糖尿病予備群の評価に使われる検査です。

一度だけ血糖値が高くても、食事のタイミングや体調によって変動することがあります。
一方で、HbA1cが高めの場合は、過去1〜2か月程度の血糖の状態を反映しているため、継続的に血糖が高めになっている可能性があります。

糖尿病は、初期には症状がほとんどありません。
しかし、放置すると、腎臓、眼、神経、心臓、脳血管などに影響が出ることがあります。

健診で血糖値やHbA1cを指摘された場合は、糖尿病の有無だけでなく、血圧、脂質、体重、腎機能、尿蛋白などもあわせて確認することが大切です。

血圧が高いと言われたら

健診や診察室では、緊張や体調によって血圧が高く出ることがあります。

そのため、一度の測定だけで判断するのではなく、ご自宅での血圧測定も参考にしながら、本当に高血圧があるかを確認します。

高血圧は、自覚症状がないまま、血管、心臓、脳、腎臓に負担をかけることがあります。

特に、糖尿病、脂質異常症、喫煙、腎機能低下、尿蛋白などがある方では、血圧管理がとても大切になります。

中性脂肪・コレステロールが高いと言われたら

中性脂肪やコレステロールの異常は、脂質異常症と呼ばれます。

脂質異常症も、多くの場合、自覚症状はありません。
しかし、長期間続くと、動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクにつながることがあります。

中性脂肪が高い場合は、食事内容、飲酒、体重、血糖、脂肪肝などと関係していることがあります。
LDLコレステロールが高い場合は、体質や家族歴が関係することもあります。

数値だけでなく、年齢、性別、喫煙歴、血圧、糖尿病、腎機能、家族歴などをあわせて、治療が必要かどうかを判断します。

治療の3本柱

メタボリックな異常に対する治療は、大きく分けて3つの柱があります。

1. 自分で取り組む生活習慣の見直し

まず大切なのは、日々の生活習慣を整えることです。

具体的には、

  • 体重を少しずつ減らす
  • 食事の内容や量を見直す
  • 間食や甘い飲み物を減らす
  • 飲酒量を見直す
  • 塩分を控える
  • 無理のない範囲で運動を増やす
  • 睡眠を整える
  • 禁煙を考える

といった取り組みがあります。

ただし、生活習慣の改善は「わかっていても続けるのが難しい」ものです。
お仕事が忙しい方、外食が多い方、ご家族の食事に合わせる必要がある方、疲れて運動まで手が回らない方など、それぞれに事情があります。

そのため、最初から完璧を目指す必要はありません。
極端な食事制限や急激な運動ではなく、その方の生活、仕事、家族状況、体質に合わせて、続けやすい方法を考えることが大切です。

たとえば、「まずは甘い飲み物を減らす」「夜遅い食事の内容を少し変える」「毎日ではなく週に数回歩く」「体重をいきなり大きく減らすのではなく、まずは3%程度を目標にする」など、小さな工夫から始めることもできます。

体重が少し減るだけでも、血圧、血糖、中性脂肪、脂肪肝の改善につながることがあります。
当院では、無理なく続けられる体重管理や生活習慣の見直しについて、一緒に考えていきます。

2. 必要に応じた継続的な投薬

生活習慣の見直しはとても大切ですが、それだけでは十分に改善しない場合もあります。

血圧、血糖、脂質の値が高い状態が続く場合や、すでに合併症のリスクが高い場合には、薬による治療を検討します。

薬を始めることは、「生活習慣の改善に失敗した」という意味ではありません。
将来の脳梗塞、心筋梗塞、腎機能低下などを防ぐために、必要なタイミングで薬を使うことがあります。

また、薬を始めたあとも、生活習慣の改善を続けることで、薬の量を調整できる場合もあります。

大切なのは、数値だけを見て薬を出すことではなく、その方のリスクや生活背景をふまえて、必要な治療を継続していくことです。

3. 合併症の確認と管理

メタボリックな異常では、今の数値だけでなく、合併症が起きていないかを確認することも大切です。

たとえば、

  • 腎機能低下
  • 尿蛋白
  • 脂肪肝の進行
  • 動脈硬化
  • 心臓への負担
  • 脳血管疾患のリスク
  • 睡眠時無呼吸
  • 糖尿病による眼や神経の合併症

などを、必要に応じて確認します。

当院では、血液検査、尿検査、血圧測定、心電図、胸部レントゲン、超音波検査などを組み合わせて、全身のリスクを確認しながら治療方針を考えます。

必要に応じて、眼科、循環器内科、消化器内科、糖尿病専門医、腎臓専門医療機関などへご紹介することもあります。

ダイエットも治療の一部です

健診で脂肪肝、血糖高値、血圧高値、中性脂肪高値を指摘された方の中には、体重管理が重要になる方も多くいらっしゃいます。

体重を減らすことは、見た目のためだけではありません。
内臓脂肪を減らすことで、血糖、血圧、中性脂肪、脂肪肝、睡眠時無呼吸などの改善につながることがあります。

一方で、自己流のダイエットでは、無理な食事制限で体調を崩したり、リバウンドを繰り返したりすることもあります。
また、「痩せた方がいい」とわかっていても、生活リズムや仕事の忙しさ、ストレス、年齢による代謝の変化などで、思うように進まないこともあります。

当院では、健診結果や体調、既往歴、内服薬、生活背景などを確認しながら、医学的な視点で体重管理についてご相談いただけます。

必要に応じて、生活習慣の見直しに加えて、薬物療法を含めたメディカルダイエットについてご相談することも可能です。

受診した方がよい健診結果の例

以下のような場合は、一度ご相談ください。

  • 脂肪肝を指摘された
  • 肝機能異常を指摘された
  • 血糖値が高いと言われた
  • HbA1cが高いと言われた
  • 血圧が高いと言われた
  • 中性脂肪が高いと言われた
  • LDLコレステロールが高いと言われた
  • メタボリックシンドロームと言われた
  • 体重や腹囲が増えてきた
  • 健診で複数の異常を指摘された
  • 薬を始めるべきか迷っている
  • 生活習慣を見直したいが、何から始めればよいかわからない
  • ダイエットをしたいが、自己流ではうまくいかない
  • 将来の糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、腎臓病が心配

健診で異常を指摘されたからといって、すぐに薬が必要とは限りません。
一方で、症状がないからといって放置してよいとも限りません。

まずは今の状態を整理し、どこから取り組むのがよいかを一緒に考えていきましょう。

健診結果をご持参ください

受診の際は、健康診断や人間ドックの結果をご持参ください。
過去の結果がある場合は、あわせてお持ちいただくと、数値の変化を確認しやすくなります。

当院では、健診結果の数値だけでなく、生活習慣、体重変化、血圧、内服薬、ご家族の病気、これまでの経過なども確認しながら、今後の方針をご説明します。

「何をどこまで変えればよいのか」「薬を始めるべきか」「まず体重管理から取り組むべきか」など、患者さんごとに必要な方針は異なります。

脂肪肝、血糖高値、血圧高値、中性脂肪高値、メタボリックシンドロームを指摘された方は、お気軽にご相談ください。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME