男性の更年期障害
男性更年期障害(LOH症候群)について
◆ 男性にも“更年期”があります
男性更年期障害(LOH症候群:Late-Onset Hypogonadism)は、主に40代後半~60代以降の男性に見られる加齢に伴う男性ホルモン(テストステロン)低下により起こる症候群です。
女性の更年期と違い、症状がゆるやかに進行し、ストレスや生活習慣の影響も加わるため、気づかれにくいことがあります。
◆ このような症状はありませんか?
心と体に現れる多様な症状があります:
🧠 精神・心理的な症状
- やる気が出ない、意欲の低下
- 抑うつ気分、不安感、イライラ
- 集中力や記憶力の低下
💪 身体的な症状
- 慢性的な疲労感、だるさ
- 肩こり、腰痛、筋力の低下
- 睡眠の質の低下(中途覚醒・熟睡感のなさ)
- 頻尿や残尿感などの排尿トラブル
❤️ 性機能の変化
- 勃起力の低下
- 性欲(リビドー)の低下
◆ 診断のための検査
- 問診・質問票(AMSスコアなど):症状の評価のために簡単な質問票にご記入いただきます。
- 血液検査:男性ホルモン(遊離テストステロン)などを測定し、ホルモン低下の有無を確認します。
一般的に、遊離テストステロンが8.5pg/mL未満あるいは総テストステロンが300ng/dl以下が、LOH症候群の診断の目安とされます。ボーダーライン上の場合には症状を加味して診断します。
◆ 治療について
原因に応じて次のような治療を行います:
- 生活習慣の見直し
十分な睡眠・適度な運動・バランスの良い食事・禁煙など、テストステロン分泌を促す生活を指導します。
- カウンセリング・心理的サポート
ストレスや不安が症状を強めていることも多く、必要に応じてメンタルサポートも行います。
- ホルモン補充療法(テストステロン補充)
重度の場合には、注射などによる男性ホルモン補充療法を行うことがあります(※前立腺疾患などのチェックが必要です)。
ホルモン補充療法は筋肉注射で行います。
一般的には2週間から4週間間隔で行います。適宜ホルモン値を採血しながら、投与間隔の調整を行います。
- その他の薬物療法
抑うつ・不安感・性機能障害に対する対症療法を併用することもあります。
◆ まずはご相談ください
男性更年期は、治療によって大きく改善が期待できる疾患です。
「年齢のせいだろう」「気のせいかも」と我慢せず、お気軽にご相談ください。
当院では、プライバシーに配慮しながら丁寧に診療を行っております
