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現在の感染症の動向まとめ

[2023.12.25]

メリークリスマス⭐️

寒くなってきましたね。個人的には、ようやくちゃんと冬らしくなって、ホッとしています。

クリスマスや大晦日、お正月は、寒い方が「らしい」ですよね。

 

さて、今日は、国立感染症研究所を参照して、感染症動向を追ってみたいと思います。 

とは言っても、12月26日が次回の更新日なので、第49週(12/4~12/10)のデータです。ちょっと時差がありますね、、、

こちらから、マップは参照しました。 →https://www3.nhk.or.jp/news/special/infection/dashboard/

 

<新型コロナウイルス> 定点観測(1医療機関あたりの平均人数です) 

じわっと全国的に増えてます!もちろん、大流行の指数ではありません。北海道が一番流行しているようです。

ちょうどこの頃、当院の発熱外来でもチラホラコロナの陽性者が出始めています。 

行政上の扱いは5類になりましたが、感染力の強さが変わったわけではありませんので、注意は必要です。

ワクチンは賛否両論ありますが、、、なんだかんだ2回接種した人の割合は80%にのぼります。

新型コロナウイルス感染症が、ある程度制御可能になった理由の一つに、集団免疫の効果は十分あるかと思います。

来年3月末までは、現在の公費負担での接種がありますので、もし受ける予定がある場合には3月末までをお勧めします。

 

<インフルエンザ> 定点観測(1医療機関あたりの平均人数です)

肌感覚通り、すごく流行しています。定点観測場も、全国平均で33人! 東京都も20人を超えています。

今年は9月くらいから持続的に陽性者が出ていますが、その後も右肩上がりに感染者が増え続けています。

この3年はほとんど流行がなかったこと、マスクや手洗いなど感染防御が徹底していたことの反動でしょうか。

インフルエンザワクチンは感染を完全に防ぐわけではないですが、発症したのちも重症化予防になります。

接種後2週間は抗体はつかないので、迷っている方は早めに接種することをお勧めします。

 

<感染性胃腸炎>

冬の定番、感染性胃腸炎です。こちらも増えてきています。 感染性、というと基本的にウイルス感染であることが多いのですが、もちろんカンピロバクターや出血性大腸菌などによるものも含みます。ウイルス性の代表であるノロウイルスは、いわゆるアルコール消毒には強いので、家庭内で発症した場合には、次亜塩素酸(ハイターなど)による消毒が必要になります。いずれにしても、手洗いはとっても大切。食べる前、飲む前には、手洗いをしましょう。

下痢、嘔吐、発熱などが主症状ですが、嘔吐で水分摂取もままならない時は点滴加療も行います。ご相談ください。

 

<溶連菌感染症>

お次は溶連菌感染症です。これはとにかく、扁桃腺が腫れて高熱になるのが特徴です。咳や鼻水などはあまりなく、ひたすら高熱で喉が痛い!という感じでしょうか。比較的若年層に多いです。去年の発症数と比べても、かなり今年は多いです。また、溶連菌感染症は治った後に、遅れて糸球体腎炎やリウマチ熱を起こすことがあり、厄介です。抗生剤治療をしっかり行う必要がありますので、病院にかかってくださいね。

 

RSウイルスやら、ヘルパンギーナやら、まだまだ今年は猛威を振るっている感染症もあるのですが、ひとまず今日はここまでとします。

どの感染症も、手洗い、うがい、マスクが大切です。罹らないように、各自お気をつけてお過ごしください。

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