メニュー

男性更年期障害って?

[2025.01.23]

新年あけましておめでとうございます!と言いつつ、あっという間に一月も後半戦ですね。

 

さて、表題の「男性更年期障害」ですが、専門で診てくれる医院が少ないためか、当院にも患者さんがいらっしゃいます。

30代後半から60歳前後まででしょうか。

みなさん、不調に悩んで受診されます。

せっかくなので、当院での診断や治療の流れをご紹介したいと思います。

 

来院される患者さんの実際の訴えを挙げると、、

なんとも言えない怠さがある、

すごく疲れやすくなった、

重力を感じて動きづらい、

やる気や意欲の低下、

ちょっとしたことでイライラしてしまう

集中できない、

寝汗がすごい、

ホットフラッシュ、

筋肉がつかない、

などなど、、、

人により症状は多彩ですね。 

自分の体力や気力が保てなくなったと感じている方が多いです。

 

もちろん「これらの症状」=「男性更年期障害」ではありません。

抑うつ状態を含むメンタル由来の場合もありますし、甲状腺機能による症状のこともありますし、肝障害や腎障害、慢性炎症のような病態が隠れていることもあります。

そのため、身体診察しつつ、採血検査でホルモン値以外の項目も確認しています。

他の要因が除外され、男性ホルモン低下が著明であれば、男性更年期障害と診断します。

(ガイドライン上、男性更年期障害と診断する男性ホルモン値のカットオフがあります)

 

男性更年期障害の治療としては、男性ホルモン補充療法(2-4週間おきの注射)を軸に、漢方薬を組み合わせることが多いです。

また、未治療の高血圧や脂質異常症、糖尿病など、併存疾患が見つかった場合は、そちらの治療を併用しながら行います。

男性ホルモン補充療法自体に大きな副作用はないのですが、前立腺肥大症や高血圧、尿管結石、睡眠時無呼吸症候群がある場合には、慎重に適応を判断しています。

あとは、とにかくご本人の希望ですね。

注射は怖いので、まずは漢方薬がいいとおっしゃる方もいますし、注射に期待する方もいます。

 

さて、ホルモン補充療法の効果の方は、、、

私自身、20人ほどの治療経験ですが、ホルモン補充で絶好調!とまではいかないものの、治療前の極度のつらさからは解放される方が多いです。

以前は仕事や生活が回らないほど辛かった ⇨ 波はありつつもなんとかやりくりできるようになった、という感じでしょうか。

 

また、男性更年期障害を疑って来院され、結果的に男性ホルモン値は十分だったとわかり、除外できてホッとされる方も多いです。

 

不調に悩んでいるものの、相談できる場所がない場合には、一度ご来院ください。

 

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME